カタツムリってペットにしてはいけないって本当?
かわいいし、飼いたくなることもあったのに。
それが…カタツムリ自体は無害だけど、寄生虫がいるらしいの。
今回は、カタツムリをペットにしてはいけない理由など紹介するわ!
カタツムリは無害でおとなしい生き物と思われがちですが、実はペットとして飼育する際には注意が必要です。
カタツムリの体内には、人間にとって危険な寄生虫が潜んでいる可能性があります。
カタツムリをペットにしてはいけない?
カタツムリを飼育するうえで、特に注意すべきは「広東住血線虫」という寄生虫で、この寄生虫によって人間が感染症を引き起こすリスクがあります。
カタツムリ自体に毒はないため、直接触ればすぐに何かが起こるわけではありませんが、触れた後は必ず手洗いをすることが重要です。
特に沖縄県などでは人間の感染例が報告されており、生野菜などからの感染の可能性もあるため、注意が必要です。
万が一子供が食べてしまったら?
日本においても、カタツムリに寄生する危険な虫は存在しています。
特に沖縄県を中心に感染事例が報告されており、最近では温暖化の影響で大阪や東京などの都市部でも確認されています。
子供が外遊びをしている際、カタツムリに触れたり口に入れたりする可能性は否定できません。
もし子供がカタツムリを口に入れたり、食べてしまったりした場合の対処方法は以下の通りです。
口に入れただけの場合
体調に変化がないか注意深く観察し、嘔吐などの症状が出ないかをチェックしてください。
飲み込んでしまった場合
念のために病院への受診をおすすめします。
即座に体調に異変がなくとも、専門医の診断を受けることが重要です。
子供の健康と安全のため、カタツムリを触る際は十分な注意が必要です。
カタツムリの寿命は?
カタツムリの寿命はその大きさによって異なります。
一般的に見られる小さなカタツムリは約2〜3年の寿命がありますが、天敵によって寿命を全うできないこともあります。
一方で、大型のカタツムリは10年以上生きることがあります。
カタツムリをペットにする時の注意点
カタツムリを飼育する際には、以下の点を注意しましょう。
- 飼育ケース:蓋付きのものを用意し、通気性を確保する。
- 床材:腐葉土や川砂、ティッシュペーパーやキッチンペーパーなどを使用。
- 環境:カタツムリは乾燥を嫌うため、霧吹きで定期的に水をかける。
カタツムリの食べ物は、植物の葉や茎、朽ち木、藻類などですが、飼育時には野菜や果物を与えるのが良いでしょう。
また、カルシウムが豊富な卵の殻やイカの甲、貝殻も与えると良いです。
カタツムリがコンクリートを食べるは本当?
カタツムリがコンクリートを食べるという話は科学的に証明されていませんが、コンクリートに含まれる炭酸カルシウムを摂取するために食べる可能性が指摘されています。
カタツムリには歯舌という、1万本以上の歯のようなものが生えた器官があり、この器官を使って食物を摂取します。
カタツムリは世界で最も歯が多い生き物の一つとされています。
カタツムリにはどれくらい種類がある?
日本には約700種類のカタツムリが生息しており、それぞれに独特の特徴があります。
以下は、身近に見ることができる代表的な種類とその特徴です。
- ミスジマイマイ:関東地方や中部地方、伊豆諸島に生息する日本固有種。殻の周縁に3本の黒いスジが特徴で、殻の大きさは約2cm以上。
- ウスカワマイマイ:北海道から九州に広く分布。殻が薄く半透明で、殻の大きさは1〜2cm程度。
- ヒダリマキマイマイ:主に東北地方、関東地方、中部地方に生息。左巻きの殻が特徴で、大きさは1〜2cm程度。
- ニッポンマイマイ:東北地方から中国地方に分布。山のような円錐形の殻を持ち、大きさは1〜2cm。
- コハクオナジマイマイ:中国地方や九州に生息する日本固有種。小型で殻の大きさは約1.5cm、体色は黄色。
カタツムリとナメクジの違いについては、主な区別点は殻の有無です。
カタツムリには卵の時から殻があり、ナメクジには殻がありません。
カタツムリの殻は内臓などを守る重要な機能を持ち、ヤドカリのように殻を脱ぐことはできず、ナメクジが殻をかぶることもありません。
カタツムリをペットにするなら寄生虫に注意 まとめ
カタツムリは身近な存在ですが、その生態や健康リスクについて知らないことが多いですね。
特に、カタツムリに寄生する広東住血線虫への注意が重要です。
この寄生虫は感染すると人間にも健康被害をもたらす可能性があります。
また、カタツムリを触った後には顔や口を触らないようにし、小さな子供がいる場合は特に注意して監視することも大切です。
最後までお読みいただきありがとうございました!