秋分の日は昼と夜が同じ?
秋分の日は昼と夜の長さが同じ?
秋分の日は昼と夜の長さが同じと言われていますが、厳密に言うと違うんです。
実際には、昼の方が数分長いと言われています。
何故かと言うと、日の出の定義と光の屈折による太陽の浮き上がり現象が関係してます。
具体的には、太陽の中心が地平線(水平線)に出てきた時が、日の出・日没なら、昼と夜の長さは同じです。
ただ、太陽の上辺が地平線に接した時に日没や日の出がある場合、まだ、地平線下で太陽が接していないにも関わらず、接しているように見える現象の影響で、昼と夜の長さが同じと感じるだけなんですね。
なので、見かけは昼と夜の長さが同じに感じます。
また、通常だと秋分と春分は赤道の上空に太陽があるように見えますが、地軸のブレの影響で、太陽は赤道上空からわずかに前後します。
昼と夜の長さは赤道上にある国では、そんなに影響を受けませんが、緯度が高くなるにしたがって、昼の時間は長くなる傾向にあります。
つまり、緯度によって、秋分の日の昼の長さは変わって来るというわけです。
ちなみに、北極点や南極点の場合は、太陽が水平に動く現象も確認できますよ。^^
秋分の日の昼と夜の長さは全世界共通?
さて、秋分の日の昼と夜の長さは、厳密には違いがあるとご紹介したんですが、では、この違いは世界にもあるのかを見ていきますね。
基本的には、秋分の日の昼と夜の長さが同じになるという現象は、世界でも同じになります。
ただ、地球が公転することから違いが出ることもありますし、太陽が少しでも見える状態を昼とすると、国によっては昼が長くなるなどの違いが出ます。
太陽の動きを見てみると、北半球に太陽がある場合、夏の間、赤道よりも北に位置します。
では、南半球はどうかと見てみると、こちらは冬の場合、南に位置しています。
太陽が真東から上り、かつ太陽が真西に沈むのが秋分の日の定義なので、実は昼と夜の長さが同じになるかどうかは無関係なんです。
もし仮に、太陽が赤道の上で一日中ずっと同じ位置にあったり、地球が完全な楕円体で公転したりする場合は、太陽は真東から上り真西に沈みます。
でも、実際には太陽の動きは計算のようには動きません。
結論から言えば、秋分の日であっても、太陽の位置が影響して、昼と夜の長さが同じになることはありません。
昼と夜の長さが同じになると言うのは、近似的な言い方なので、厳密には昼の方が長いなんてことも。
昼と夜の長さが同じになるのが秋分の日と言うのは、日本ならではの考え方なので、世界では同じように考えているかはわかりません。
ただ、秋分の日と名前がついていなくても、秋分の日と前後して、昼と夜の長さが同じになる日はあります。
世界でも秋分の日などがあれば、より季節を感じられる気がしますね。^^
昼と夜の長さには大気も関係している?
秋分の日の昼と夜の長さが同じになるかどうかには、実は大気も関係しています。
太陽から私たちの目に届く日光は、大気によって屈折し、曲がって届きます。
この屈折によって、実際は地平線よりも上に太陽が昇っていたとしても、地平線の上に浮き上がっているように見えることも。
具体的には、太陽が地平線の下にある時から、見かけは太陽が昇っているように見えますし、逆に、地平線の下に太陽が沈んでいたとしても、見かけは太陽が一部見えているなどのが現象が起こるんですね。
ちなみに、太陽が浮き上がって見えるのは、およそ太陽が一個分と言われているので、日の出と日没を足した分、太陽2個分のずれが生じると言うわけです。
つまり、実際は秋分の日は、昼に太陽が3個分ほど多くなり、昼の時間はやや長くなります。
本当に昼と夜の長さが同じになる日は、秋分ではなく、4日分ずれるというわけなんです。
秋分の日は結局同じではない?
それでは、秋分の日に果たして昼と夜の長さは同じになるのかをご紹介してみました。
昼と夜の長さは、太陽の日の出と日の入りが関係していて、実際には昼と夜が同じに見えるというだけなんですね。
ちょっとした雑学ですが、春分の日や秋分の日には、実際には同じ時間ではないことを知っておくと、自慢できるかもしれません。
記事が参考になりましたら嬉しいです!^^