
タンデム自転車って、僕の中では都会のイメージなんだけど…
最初は、どこの県だったんだろ?

それが意外にも最後の公道解禁は東京だったらしいの。
今回は、2人乗りできるタンデム自転車の公道OKの歴史など紹介するわ!
タンデム自転車は、大人2人が前後に乗ってペダルをこぐ特殊な自転車です。
海外では観光やスポーツ、障害者支援など幅広い場面で利用されていますが、日本では長い間、公道で走ることができませんでした。
この記事では、タンデム自転車が公道で走れるようになった経緯や、全国に解禁が広がった背景、そして最初に解禁した意外な県について詳しく紹介します。
タンデム自転車とは

タンデム自転車とは、2人以上が前後に並んで乗れる構造を持つ自転車です。
前に乗る人がハンドル操作やブレーキを担当し、後ろに乗る人も一緒にペダルを回すため、息を合わせて走ることが大切です。
見た目は少し長い自転車ですが、慣れると安定した走行ができ、1人では味わえない一体感を楽しめます。
海外では夫婦や友人同士で楽しむレジャーとして親しまれているほか、視覚障害者と伴走者が一緒にサイクリングを楽しむための手段としても広く利用されています。
日本でも競技用としては以前から使用されており、近年は観光地でのレンタサイクルとして導入する自治体も増えています。
なぜ長年、公道では禁止されていたのか
実は、タンデム自転車そのものを道路交通法が禁止していたわけではありません。
日本では道路交通法に基づき、各都道府県が「道路交通規則」を定めており、その中でタンデム自転車の公道走行を認めるかどうかを決めていました。
当時は現在ほど自転車専用レーンも整備されておらず、安全面への不安が大きかったことも理由の一つです。
そのため、日本でタンデム自転車に乗れる場所は、競輪場や自転車競技場、サイクリングロードなどに限られていました。
一般道路を自由に走ることはほとんどできず、「海外では普通なのに、日本では珍しい乗り物」という存在になっていたのです。
最初に公道走行を認めた意外な県は兵庫県
全国で初めてタンデム自転車の公道走行を認めたのは、兵庫県です。
2008年、兵庫県は道路交通規則を改正し、一定の条件を満たしたタンデム自転車について公道走行を認めました。
背景には、障害者スポーツの普及や、自転車を活用した地域振興への期待がありました。
また、兵庫県では利用者への安全講習や交通ルールの周知にも力を入れました。
実際に運用が始まっても重大事故が相次ぐことはなく、安全に利用できることが確認されたことで、他県にも良い影響を与えることになります。
この取り組みは全国から注目され、その後、各自治体が規則改正を検討するきっかけとなりました。
解禁が全国へ広がった理由
兵庫県の事例を受け、各地ではタンデム自転車の安全性や活用方法について検証が進められました。
実際には、適切な交通ルールを守れば一般の自転車と同様に安全に走行できることが分かり、公道走行を認める自治体が徐々に増えていきます。
さらに、自転車を地域活性化に活用する「サイクルツーリズム」が全国で注目され始めたことも追い風となりました。
しまなみ海道をはじめ、美しい景色を楽しめるサイクリングコースでは、タンデム自転車なら夫婦や親子、友人同士で会話を楽しみながら走れることが魅力となっています。
また、高齢者や体力に自信がない人でも、2人で力を合わせて走れることから、新たな観光コンテンツとして導入する自治体も増えてきました。
障害者スポーツの推進やインクルーシブな観光への関心が高まったことも、公道解禁を後押しした理由の一つといえるでしょう。
最後まで解禁されていなかった東京都
全国で解禁が進む中、東京都だけは慎重な姿勢を続けていました。
その理由として、交通量が非常に多いことや、狭い道路が多い都市部ならではの事情が挙げられます。
歩行者や自動車、自転車が集中する環境では、安全性を十分に確認する必要があると考えられていました。
そのため、東京都では他県よりも慎重に検討が進められ、2024年11月に道路交通規則を改正。
全国で最後にタンデム自転車の公道走行が認められました。
この改正により、日本全国47都道府県すべてでタンデム自転車による公道走行が可能となりました。
ただし、公道を走れるようになったからといって、どこでも自由に走れるわけではありません。
交通ルールを守ることはもちろん、道路状況や混雑状況に応じて安全な走行を心掛けることが大切です。
タンデム自転車に乗る際の注意点
タンデム自転車は2人で協力して走る乗り物だからこそ、安全運転が何より重要です。
特に初めて乗る場合は、発進や停止のタイミングを合わせることが難しく感じるかもしれません。
前に乗る人が「スタートします」「止まります」と声を掛けることで、スムーズな走行につながります。
また、通常の自転車より車体が長いため、カーブでは少し大きめに曲がる必要があります。
急なハンドル操作は転倒につながる可能性があるため、余裕を持った運転を心掛けましょう。
ヘルメットの着用やライト、反射板などの安全装備も忘れてはいけません。
観光地のレンタサイクルでは、スタッフによる講習を受けてから出発する施設も多く、初心者でも安心して体験できる環境が整っています。
まとめ
タンデム自転車は、日本では長年にわたり公道での走行が制限されていました。
しかし、障害者スポーツの普及やサイクルツーリズムの推進、安全性の検証が進んだことで、各都道府県が順次道路交通規則を改正してきました。
全国で最初に公道走行を認めたのは兵庫県です。
その先進的な取り組みが他県にも広がり、全国的な制度見直しにつながりました。
そして2024年には東京都が最後に解禁したことで、現在は全国47都道府県すべてでタンデム自転車の公道走行が可能となっています。
今後は観光やスポーツだけでなく、障害の有無にかかわらず誰もがサイクリングを楽しめる環境づくりがさらに進むことが期待されています。
旅行先でタンデム自転車を見かけた際は、地域のルールを確認しながら、安全で快適なサイクリングを楽しんでみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました!


