青色申告の記入法はわかったんだけど…
青色申告決算書っていうのもあるみたいで、何が何だか…
わかるわー!ちょっと難しすぎるわよね?
今回は、青色申告決算書とは何のことなのかや種類など紹介するわね!
こんにちは。トレトレです。
確定申告で青色申告をすればメリットも大きいですが、青色申告決算書って何?ととまどう方も多いと思います。
ということで、今回は青色申告決算書とはどんな書類なのかや、どんな種類があるのかなどご紹介します!
青色申告決算書って何のこと?
青色申告決算書ってそもそも何のことかわからない!そんな方も多いと思います。
青色申告決算書とは、簡単に言えば、青色の申告者が提出する決算書のことで、具体的には「毎日の帳簿付けの結果を決算書の形式で記入する書類」を指します。
青色申告決算書は、損益計算書が1枚、損益の内訳の記入書が2枚、貸借対照表が1枚の計4枚(+控え)で構成されています。
青色の確定申告の記入法は、以下の記事を参考にしてみてください。
収支内訳書とはどこが違うの?
青色申告決算書と収支内訳書との違いは、申告するときの方法によるもので、白色申告のときに使うのが収支内訳書で、青色申告に使うのが青色申告決算書です。
売上や原価、必要経費などを記入する点は同じですが、収支内訳書は青色申告決算書よりも記載項目が少なく、初心者でもわりと書きやすくなっています。
また、収支内訳書は白色申告の申告を行うときに、確定申告書Bと一緒に提出するものを指すものです。
そのため、収支内訳書が必要な方は以下が該当します。
青色申告決算書は全部で4種類
青色申告決算書と収支内訳書の違いはわかりましたが、実は青色申告決算書には種類があり、全部で4つのタイプに分かれます。
以下に、それぞれの種類の特徴などご紹介しますね。
①一般用の場合
一般用の青色申告決算書は、標準タイプなのでさまざまな業種に対応しています。
製造業や建設業などの事業を運営している方も一般用に該当し、その場合は、4ページ目にある貸借対照表の横に製造原価計算書の欄が載っているので、そちらに記入するのが基本です。
なので、控除が10万円だけという場合は4ページ目の提出が必要ありません。
②農業所得用の場合
農業取得用の場合は、名前からも連想できますが、農業を営んでいる個人事業主用の決算書です。
農業用なので、一般用の決算書とは違い、損益計算書の項目に農業特有の勘定項目が設定されているのが特徴です。
そのため、2ページ目には、田畑別の収穫量の記載欄などがあります。
③不動産所得用の場合
不動産所得用の決算書は、不動産業を営んでいる方向けです。
農業と同じように、損益計算書には「不動産賃貸業に特有の勘定科目」があり、2ページ目には不動産別に所在地、賃借人、賃貸料などの記載欄があります。
④現金主義用の場合
現金主義用の決算書は、ほかのタイプとは違い、「所得税の青色申告承認申請書(兼)現金主義の所得計算による旨の届出書」を税務署に提出した方のみが使える決算書です。
青色申告では、発生主義(現金の出入りではなく取引が発生したタイミングで認識)の考え方によって計算する必要がありますが、一定の条件下では「現金主義」による計算ができます。
ただし、現金が動いた時点での認識となるため、掛け売りなどは期間損益計算ができないのはデメリットではあります。
とはいえ、お金の動きがわかりやすくなるのは間違いないので、業種によっては大きなメリットになるでしょう。
青色申告決算書の提出方法は?
青色申告に必要な青色申告決算書ですが、単体では提出しません。
確定申告書と同時に提出する決算書なので、通常は決算書を作成してから、確定申告書を作成し、所得税などを計算します。
青色申告決算書、確定申告書、添付資料の3つが申告時には必要で、すべてまとめて申告書類に分類されます。
期間を過ぎると受け付けてもらえなくなる可能性もあるため、できるだけ早めに提出するようにしてください。
申告書類の提出先は?
申告書類の提出先は、以下の3パターンがあります。
青色申告決算書は単体では提出しない
それでは、青色申告決算書とは何か?またどんな種類があるのかなどご紹介してみました。
注意したいのは、青色申告決算書は単体では提出せずに、確定申告書が必要な点です。
また、業種によっても決算書の記載事項が違うので、まずどんな業種で青色申告が必要なのかを確認してみてください。