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「させていただきたく存じます」は二重敬語?言い換え表現も解説!

「させていただきたく存じます」は二重敬語?言い換え表現も解説! マナー

「させていただきたく存じます」って二重敬語なのかな?

ちょっと回りくどく感じる言葉だけど…。

回りくどいイメージはあるけど、二重敬語ではないわ。

今回は、「させていただきたく存じます」について紹介するわね!

ビジネスシーンでよく見かける「させていただきたく存じます」という表現。

これを二重敬語だと感じる方も少なくないでしょう。

丁寧な表現として使ったつもりでも、本当に正しい敬語の使い方かどうか気になりますよね。

今回は、「させていただきたく存じます」の意味や正しい使い方、二重敬語なのかについて詳しく解説します。

「させていただきたく存じます」は二重敬語ではない

「させていただきたく存じます」は、自分の希望を丁寧に伝える表現です。

  • 「させていただきたく」は「させてもらう」の謙譲語
  • 「存じます」は「思う」の謙譲語

このため、「させていただきたく存じます」は「させてもらいたいと思っている」「自分にさせてほしい」といった意思を丁寧に伝える表現となります。

「させていただきたく存じます」は正しい?

結論として、「させていただきたく存じます」は二重敬語ではありません。

二重敬語とは、同じ種類の敬語を重ねて使うことを指します。

「させていただきたく存じます」は「させていただきたく」と「存じます」の2つの異なる言葉に分けることができ、それぞれ異なる意味を持つため、二重敬語には該当しません。

「させていただく」を使う2つの条件

文化庁の『敬語の指針』によると、「させていただく」を使う際には以下の2つの条件が必要です。

  1. 相手または第三者の許可を得ているかどうか
  2. そのことで自分自身が恩恵を受けるかどうか

「させていただく」の正しい使い方

「させていただく」を正しく使うためには、前述の2つの条件を満たしているか確認しましょう。

許可を得るとき

相手の許可を得る場合に使います。

例えば、相手が作成した資料を保管する場合、「保管させていただきます」と伝えます。

以下のような例があります。

  • 作成した契約書は、コピーを取り保管させていただきます。
  • 日曜日は定休日なので、スケジュールを変更させていただきます。
  • 申し訳ありませんが、私用のため早退させていただけないでしょうか。

相手の依頼に応えるとき

相手から依頼された場合にも使えます。

例えば、「明日の午後に電話してほしい」と頼まれた際、「それでは、明日の13時に連絡させていただきます」と返答します。

  • 明日の13時に、連絡させていただきます。
  • ご質問に関しては、今週中に回答させていただきます。
  • ご注文の商品は、予定どおり、発送させていただきました。

「させていただく」の誤用と言い換え表現

「させていただく」の誤用についての許容度は人それぞれですが、できるだけ誤用を避け、言い換え表現を覚えておきましょう。

「させていただく」は「します」「いたします」などに言い換えられます。

相手の許可がいらないとき

例えば自己紹介で「◯◯高校を卒業させていただきました」などというのは適切ではありません。

次のように言い換えましょう。

  • ◯◯高校を卒業させていただきました → ◯◯高校を卒業いたしました
  • 部長を務めさせていただいています → 部長を務めております
  • 進行を務めさせていただきます → 進行を務めます

依頼されていないとき

相手の許可が不要な行動を表現する際は、「させていただく」を使わないほうが良いです。

例えば「配布させていただく」より「配布いたします」とシンプルに伝えるのが良いでしょう。

  • 配布させていただきます資料をご覧ください → 配布する資料をご覧ください
  • 新商品を発表させていただきます。 → 新商品を発表いたします
  • 月曜日は休業させていただきます。 → 月曜日は休業します

二重敬語

同じ種類の敬語を重ねることを「二重敬語」といいます。

「させていただく」は謙譲語なので、他の謙譲語と一緒に使わないよう注意しましょう。

  • 後ほど拝見させていただきます → 後ほど拝見いたします
  • 拝読させていただくのが楽しみです → 拝読するのが楽しみです
  • 伺わせていただくことになりました → 伺うことになりました

連発

「させていただく」を多用するのは避けましょう。

「早急に確認させていただき、ご連絡させていただきます」などはくどい印象を与えます。

できるだけシンプルに表現しましょう。

  • 早急に確認させていただき、ご連絡させていただきます → 早急に確認し、ご連絡いたします
  • 社内研修をさせていただきたいので、お休みさせていただきます → 社内研修のため、お休みします
  • 作成させていただき、お渡しさせていただきます → 作成し、お渡しします

「させていただきたく存じます」は正しい敬語 まとめ

「させていただきたく存じます」は「させていただく」と「存じます」の異なる意味を持つ表現です。

二重敬語ではないため、ビジネスシーンで使っても問題ありません。

ただし、回りくどい印象を与える場合があるため、使う場面や相手を選ぶことが大切です。

最後までお読みいただきありがとうございました!