効率が上がると言われたリモートワークだけど…
実態は幻想だったとの声もあるみたいだね。
私はリモートワークの方が効率が上がるタイプなのよね。
今回は、リモートワークの実態など解説するわ!
新型コロナウイルスの影響で多くの企業が取り入れた「リモートワーク」
現在も多くの企業がこの働き方を続けており、出社とリモートワークを併用するケースが一般的になっています。
リモートワークの利点と課題
リモートワークは「通勤時間が省ける」「集中しやすい」といった利点が多く語られますが、一部では「生産性が向上するのは一部の人だけ」との声もあります。
特にネット上では、集中しやすい環境を整えられる人が限られているという意見が多く見受けられます。
特に「話しかけられる」「手伝いを求められる」などの状況は、生産性を低下させる要因となります。
自分専用の作業スペースがない場合や育児・介護を並行して行う場合も、効率が落ちる傾向があります。
設備面でも、自宅の環境がオフィスに比べて劣ることが問題となっています。
例えば「自宅の椅子で腰や尻が痛くなる」「仕事に適したデスクがない」といった声が多く、これがリモートワークの不便さを感じる一因となっています。
コミュニケーションと教育の課題
リモートワークでのコミュニケーションの取りにくさも指摘されています。
特に新人の教育においては、「直接指導できないため教えにくい」「相手の理解度が把握しづらい」といった課題が挙げられています。
また、「仕事のオンオフの切り替えが難しい」「外出しないため刺激が少なく、アイデアが出にくい」といった意見もあり、リモートワークの質に影響を与えているようです。
生産性に関する調査結果
人材紹介会社のロバート・ウォルターズ・ジャパンが在宅勤務中の日本在住の会社員501人を対象に行ったアンケート調査では、以下のような結果が示されています。
- 「生産性に変化なし」(50%)
- 「生産性が落ちた」(30%)
- 「生産性が上がった」(20%)
生産性が落ちた理由としては、「同僚・取引先とのコミュニケーションが取りづらい」(63%)、「集中力の維持が難しい」(45%)、「会社のシステム整備が不十分」(44%)が挙げられました。
一方、生産性が向上した理由としては、「時間が柔軟に使える」(75%)、「オフィスよりも仕事に集中しやすい」(70%)、「リラックスして仕事ができる」(55%)が挙げられています。
結論と今後の課題
ロバート・ウォルターズ・ジャパンのマーケティング・ディレクター、栁沼茂樹氏は、この調査結果について以下のように述べています。
このように、リモートワークを成功させるためには、適切なツールの導入や業務の改善が重要であり、引き続き課題とされる点も多いことが示されています。
テレワークの実態調査
ザイマックス総研が首都圏で働くオフィスワーカーを対象に実施した「テレワークの実態調査」によると、回答者の78%がテレワークに対して何らかの不安を感じていることが分かりました。
特に、テレワーク未経験者と経験者の間で感じる不安やデメリットに差が見られます。
しかし、実際にテレワークを経験した人々の多くは、これらの問題をそれほど感じていないことがわかりました。
むしろ、テレワーク経験者が感じたデメリットとしては、「仕事のON/OFFの切り替えが難しい」(37.9%)や「長時間労働になる」(25.4%)といった労働負荷に関する問題が上位に挙げられています。
テレワークの場所による影響
テレワークを行う場所によっても感じるデメリットに差が出ることがわかっています。
自宅で働く人は、自宅以外で働く人に比べてデメリットを感じる割合が高い傾向にあります。
特に日本の住宅事情や在宅勤務に対する理解不足が背景にあるようです。
家族と同居している場合は、勤務時間であるという意識を家族にも持ってもらうことが必要です。
また、自宅での勤務は家事や他の私用が入りやすいため、会社で働くとき以上に成果を出さなければならないというプレッシャーがかかり、結果として長時間労働につながることがあります。
テレワークの環境整備
在宅勤務のデメリットを解消するために、自宅以外のサテライトオフィスやシェアオフィスといった「サードプレイスオフィス」の利用が考えられます。
これにより、オフィス同様の環境で働くことができ、仕事とプライベートの切り替えがしやすくなります。
企業側も適切な環境を提供することで、労働負荷の軽減や生産性の向上を図ることが重要です。
リモートワークの実態は意外な結果に まとめ
一人暮らしの人や自宅のパソコン環境が整っている人からは、リモートワークによって生産性が向上したという声も多くあります。
また、チャットなどでのコミュニケーションにより、考えを整理して丁寧に対応できるというメリットを感じている人もいます。
テレワークの効果を最大限に引き出すためには、個々の環境に合わせた柔軟な対応が求められます。
最後までお読みいただきありがとうございました!